求人広告費が高くなっていると感じる理由は、「広告費が高いから」という理由ではありません。
実際は、【採用しても離職してしまうので、常に人手不足だから】です。あなたの会社では、以下の3つのポイントに絞った広告費の計算を行ったことはありますか?
1.面接コスト:面接に必要となる時間×面接担当者の時給
これらの時間をコストとして計上せずに、面接は業務の内だから!としていると、どこに無駄が発生しているのかわからなくなります。
2.不採用コスト:不採用にした応募者に対する求人広告費
これらの求人広告費はとても大きくなってしまいます。募集しても断るばかりでは、求人広告費に無駄が発生しています。
3.定着コスト:1年後には離職している人を採用したコスト
会社にとって戦力となる1年後も働いてくれている人材を獲得できなければ、不採用者の採用に投資していることと同じで、無駄なコストが発生しまいます。
簡単に言えば、【あなたの会社で求めている人材を獲得するためのコスト】を採用広告費としてコスト管理しなければ、どこに無駄が発生しているかわからなくなります。
つまり、RABLE式の採用コスト計算方法ならば、あなたの会社の採用戦略が正しく機能しているか?どこに無駄が発生しているのか?実際に、いくらのコスト削減が可能なのか?という、採用戦略を決定するためのコスト管理が可能となるのです。
企業データサンプル01
年商7億7600万円 店舗数15店舗の飲食店の事例
年商 | 7億7600万円 |
---|---|
店舗数 | 15店舗 |
アルバイト | 128人 |
正社員 | 32人 |
採用人数 | 60人 |
離職人数 | 51人 |
15店舗を経営する飲食チェーン店の事例
地域に密着した経営で15店舗まで増やすことができ、年商は7億を超えた企業事例です。1店舗あたり月商450万程度の売上をアルバイトを含むスタッフ数9名程度でまわしています。これらのデータを入力することで、1人当たりの年間売上は630万円だとわかりました。1店舗の平均年間採用実績は、アルバイトが1店舗で2.5名程度、正社員は1.3名を採用している計算となっています。
課題1:1年以内離職率が50%を超え損失が膨らんでいた。
今期の採用広告への投資合計額は、288万2984円を投資し、アルバイトを38名採用しましたので、1人あたり採用コストは、7万5,868円でした。しかし、1年以内に21名が離職し17名しか残りませんでした。その結果、1年後も働いてくれるアルバイトを獲得するために必要となった採用コストは、16万9,728円と大幅に上がっていました。
課題2:不採用者が多いために面接コストが膨らんでいた。
出来る限り質の良いアルバイトを多く採用するために、年間で104名の面接を行いました。履歴書での書類選考をせずに、面接担当者の時給は1500円で全員と面接していました。1人に対して20分程度の時間を使っていました。実際に採用した人数は38名ですから、不採用にした66名に対する面接コストや、人数をとにかく集めるという過剰な採用広告費の無駄が、大きな損失になってしまっていたのです。